一般に、肩こりや手の痺れ、上腕・前腕の痛み、くびの痛み、肩甲部の痛みやこりを伴う症状がある場合、原因は寝違えや頸椎椎間板ヘルニア、胸部出口症候群などがあります。
ただし、首・肩・上腕の痛みおよび痺れは、狭心症、異常な血圧、脳腫瘍や脳出血などでも発生することがあります。従ってこれらの症状が続く場合には、首や肩が原因と決めつけず内科的な検査を受けることが大切となります。
すべての整形外科的疾患の中でも腰痛を訴えて来院する方はかなり多いのが現状です。
腰痛の多くが、骨や筋肉の異常から発生します。原因は日々の生活の中での姿勢の悪さ、運動不足、長時間労働による疲労のほかに、先天的な背骨の形状の異常などがあげられます。スポーツによるフィジカルコンタクトや事故といった外部からの強い衝撃によっても起こりえます。脊椎の後方の突起に、何らかの力が加わって骨が分離する椎間分離症、椎骨そのものがずれて不安定になる脊椎すべり症といった病気もあります。
高齢の方であれば、加齢に伴って、背骨と背骨の間にある椎間板が変形したりつぶれたりするために、神経を圧迫し腰痛だけでなく下肢の痺れや痛みを伴うこともあります。レントゲン撮影や内臓疾患の検査でも異常が見つからないが、痛みがとれないという方も多くおり、一口に腰痛といってもさまざまな種類があり、まずは整形外科的診断が欠かせません。
帯状疱疹の痛みは経験した人でないとわからないといわれるくらい、つらいものです。
神経の流れに沿って帯状に出現する発赤や水疱が特徴で、しばしばたいへん強い痛みが生じるのが特徴です。
全年代に生じますが、中高齢者にとくに多く発症します。原因は帯状疱疹ウィルスの感染によるもの。このウィルスは稀なものではなく、通常は脊髄の近くにある神経節といわれる部分に潜んでいますが、疲れやストレスなどにより免疫力が低下したときに活性化します。しばしば胸や背中からお腹にかけて、ときに顔面や手足にも出現します。痛みやかゆみ、ぴりぴりとした感覚異常などが現れた後、同じ場所に発赤や水疱が帯状に現れます。重症になると、さらに膿疱が形成され、破れたのちに潰瘍を形成します。症状は時間の経過とともに収まることがほとんどですが、これらのウィルスは完全に除去することができず免疫力低下のために症状に悩まされることになります。
巻き爪は、爪の両角が丸まるようにして皮膚の中に食い込んでいる状態で、ひどくなると靴が履けなかったり、痛みや変形を生じたります。ほとんどは、足の親指に出現します。爪が伸びるに従い食い込んでくるので、爪を切ると一時的に症状は消失しますが、爪が伸びるとまた同じように巻き込み、場合によってはより重症となることもあります。爪が皮膚にささったままだと、刺激を受け続けた皮膚側が盛り上がってくることがあります。原因は、深爪やハイヒールなどのつま先の狭い靴、長時間の歩行によっても生じることもありますが、生まれつきの場合もあります。
疲れというのは誰にでもありますが、度を超えたものである場合たいへんしんどいものです。
ふつう休養や睡眠などで回復しますが、なかにはいくら休んでも回復せず、常にだるさやしんどさを訴えるという人がいます。全身の疲労感以外にも微熱、喉のつかえ、頭痛等を生じることもあります。原因はさまざまですが、ウィルスや菌などによる感染症のほか、免疫性の疾患や代謝異常、精神的疾患、アレルギー等の疾患が隠れていることもあります。身体所見がないにもかかわらず、これらの症状が治まらない場合、慢性的な疲労が続く慢性疲労症候群という診断名がつくこともあります。
いずれにしても、疲労というのは外から見てわからないため、他人からはただ怠けているだけではないかと思われることもあり、それがまた大きなストレスにもなりえます。本人も「怠け病」ではないかと悩むこともありますが、大きな疾患が隠れていることもあるため、しっかりとした検査を受けることが大切です。
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